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”無から有を生みだす”仕掛け

大前研一さんの『民の見えざる手』を読んだ。
確かに一昔前の生活と大きく異なってきているのは事実。

消費マインドの低迷、単身世帯の増加、物欲がなくなった20代、30代の草食男子世代など、心理経済学をベースに”埋蔵金”をあぶり出し、無から有を生み出す仕掛けで
景気を浮揚させようとするWild Ideaを書いているところが面白い!

いくつか気になったKeywordを以下にあげておこう。


■認知された価値

(生鮮食品) 
→ 単身世帯の増加からコンビニで生鮮を扱うことを指摘
都心部では”駅”を押さえることの重要性を指摘している


(ネット通販) 
→ ZOZO Town、超一品.comの特徴的なビジネスモデルを紹介


■無限のアイディアを生む『戦略的自由度(Strategic Degrees of Freedom)』
(カメラ) 
『よい写真を撮るため』を目的に改良すべき機能を分解して説明
(レンズ、焦点、絞り、フィルム、現像など)


(コーヒーメーカー) 
『おいしいコーヒー』を目的に、豆+水に分けて説明
パーコレーターとグラインダーに分けて、今の形になった


(大都市の再構築を戦略的自由度を使って提案!)


これは以前、何かの雑誌に、もっと東京をワクワクした街にするためには、まったく流動化しない土地について、相続税を200%ぐらいにあげて、流動化させて大規模な再開発を実施することが、大きな転機だと書かれていたことを思い出した。国民にグッドライフを届けることを目指して書かれている点がすごい。


1.市街調整区域
→ 自治体に土地利用に関する権限委譲を実施し、街全体の開発を実施する
→ ルールは住んでいる住民自身が決定するというコンセプト

2.湾岸100万都市構想

→ 木更津から金沢八景ぐらいまでを東京湾ウオーターフロントとして再開発

3.容積率の大幅緩和
→ 生活空間をもう少し上にのばして、ゼロから有を生む施策にする